おめでとう!黒澤ルビィちゃん

お久しぶり、QhooLwoです。

 

今日9月21日は黒澤ルビィちゃんの誕生日です。

まずは……おめでとう!黒澤ルビィちゃん!

 

本日のテーマ

さて突然ですが、黒澤ルビィのソロ曲『RED GEM WINK』について、以前にも記事をあげたのですが、もう一点付け加えたいことがありますので、書いていきます。

 

「RED GEM WINK」とは何か

いきなりですが曲のタイトル『RED GEM WINK』についてです。

 

皆さんご存知の通り、黒澤ルビィのイメージカラーはピンクです。でもレッドすなわち赤は姉の黒澤ダイヤのカラーになります。

 

このタイトルや試聴動画の公開された当時は、この曲の収録されたBDでの話やジャケットからは、姉のことを指してるような推測がありました。

 

しかし「そうじゃないのでは?」と、ふと違和感を覚えました。

 

前回のおさらい

まず、前回『RED GEM WINK』について考察した結果を箇条書きにするとこうなります。

  • 黒澤ルビィがずっと憧れてきたスクールアイドル
  • その生のステージであるAqoursの初ライブを見た。
  • そしてスクールアイドルをやりたくて仕方がなくなった。
  • その揺れに揺れる気持ちを歌い込んだ曲である。

 

黒澤ダイヤはほんの少しだけしか出てきません。むしろ、彼女の気持ちを揺さぶる者という解釈です。

 

まとめ

「RED GEM」とは何を指しているのか?

今回はあまり深く考察してないのでいきなり結論で締めくくります。

 

タイトルが「RED GEM」の「WINK」なので、瞳を指していることのでしょう。その瞳の持ち主は、宝石のように輝く、赤い瞳を持つのでしょう。

 

 

黒澤ルビィは昔からスクールアイドルが好きで、でも勇気が出なかったのでした。

 

でも、あの人に出会ったのでした。

 

そしてあの日から、スクールアイドルのことが好きでいて良いんだそう思えるようになりました。

「ダイスキだったら」と、ステージの上で輝くあの人が語りかけてくれたから。

 

そしたら勇気が出てきて、ついにAqoursに入ることができました。

背中を押してくれる仲間もでき、一緒に居てくれる仲間ができ、そして大好きなお姉ちゃんとも歌えるようになりました。

 

Aqoursに入れて本当に良かったね、これからも応援しています。

 

お誕生日おめでとう、黒澤ルビィちゃん!

 

 

 

 

『No.10』について

お久しぶりです。久しぶりのブログですが、どうしても書かなければならないという気持ちと、これを書くべきなのか迷ってる気持ちがあります。

 

書いたこの記事を読み返しても、面白くないと思ってますし、もしかしたらあなたの気分を害してしまうかもしれません。薄々みんな感じている内容だろうし、わざわざ書くまでもないかもしれません。

 

ただ、知っていて欲しいこともあるので……やっぱり公開します。

 

何卒ご自衛ください。では以下本題。

 

『No.10』について

 

2018年8月1日、発売となりましたAqoursのシングル『Thank you, FRIENDS!!』。

 

このシングルに収録のカップリング曲『No.10』ですが、タイトル『No.10』の意味するところは勿論、Aqoursたち9人にプラスして存在する、彼女たち9人を応援する我々観客らの総称としての「10人目」を意味しています。

 

この10人目について歌った曲、『No.10』とは「一体なんなんだろう?」というところから、思ったことを書き残した感想が今回の記事です。

 

「10人目」という存在とAqours

「10人目」という存在は、AqoursのライブMC内で触れられたり、舞台演出の一環として取り込まれてきており、またアニメでも明確に存在が位置付けられた、ライブ等含めたAqoursたちの物語の片隅に居る無名の者たちのことです。

 

我々「10人目」は、

最初にAqoursたちが立ち上がり1歩を踏み出したとき

彼女たちが道に迷いそうになったとき

そして彼女たち自身の「輝き」を見つけたとき

 

そんな時はいつも彼女たちの隣で、

時に声援を送り

時に固唾を飲んで見守り

時に喜びを分かち合い

時に悔しさを共に噛み締め

 

そうやってAqoursたち9人を影で支えきた。

それが「10人目」なのでした。

 

彼女たちが「輝き」を求めて、足掻いて足掻いて、足掻きまくって、ひたむきに夢を追い続ける、その姿の傍観者であり目撃者だったのです。

 

それが、今回の曲ではAqoursたち9人が、その「10人目」に向けて、「10人目」の歌を歌う。

 

我々「10人目」とはこれまで、傍観者であり目撃者であり続け、AqoursであってAqoursではない、Aqoursの物語に出てくる無名の者たちだったのです。

 

これまでAqoursたち9人は、彼女たち自身の輝きはどこからくるのか、Aqoursらしさって何だろうと、ひたすら自分自身に向き合い、問い掛け、全力で走り続けてきました。そんな彼女たちはこれまでの楽曲で、決して「10人目」の方を振り向いたりなんかしなかったはずなのです。なのに。

 

「この『No.10』という曲は、一体なんなんだろう?」

「なぜ今、『10人目』のことを振り返るのか?」

 

それが最初に感じた、この曲への違和感でした。

 

今伝えなくてはいけない「10人目」への想い

歌詞を読んで行きます。

 

長いようで短くて

この道はいつも 出会いをくれたから

今があるんだね

長いようで短いこの道というのは、Aqoursが辿ってきたこれまでの道のりのことでしょう。この歌が「10人目」への歌ということから、「出会い」というのは、ライブやイベント、さらにはアニメやその他のメディアを通して、Aqoursたちと出会ってきたことを指しているのでしょう。

 

ステージは9人でも

ここにいるみんなが 10人目だって感じて

いまがあるんだよ

「ステージ」や「ここ」というのは、有り体に言えば4thライブのステージや会場、ライブビューイングの劇場のことでしょう。そこにいるみんなとはその観客のことで、それが「10人目」だと言っているのです。

 

こころがつながる 喜びを知ったよ

たくさん支えてくれたね

泣けるよ本当に

前段で触れた通り、彼女たちの様々な場面で支えてきた我々への感謝の涙を流しているということなのでしょう。

 

感謝しかないけれど 伝えきれないんだ

全身つかって語ろう 君も仲間だよ

我々観客である「10人目」へ「君も仲間だ」とAqoursは言ってくれているのです。

 

また言葉や歌だけではなく、全身を使ってその気持ちを伝えたいとのことで、どのようなパフォーマンスになるのか楽しみなところです。あるいはもっと別の意味なのか。これはライブでの演出を見ないことには分からない部分でもあります。

 

変わらないものはない

なんとなくわかる

でもきっと変わらない この熱い気持ち

「変わらないものはない」、つまり全てのことが変わっていく、そんな予感を歌っています。

そんな予感の中、「熱い気持ち」だけは「きっと変わらない」という、ここの表現は非常に重要に感じます。

 

夢はいつまでも 追いかけていいよね

うなづいてくれる君が

好きだよ本当に

Aqoursはこれまで、我々「10人目」のことなんか気にせず、ただひたすら前を向いて走ってきました。なのに、今になって「夢を追いかけていいよね」と、我々に同意を求めます。

 

そんな問いへの答えなんて決まっています。良いに決まってます。それなのにわざわざ聞いているのです。

 

これは「Yes」しかないような同意を求めて、確認し、そして「好きだよ」と告白しているのです。

 

ああ忘れないでよ みんなここにいたことを

思い出を何度もつくろう

そしてまた 光へ手を伸ばそう

ライブやイベントの楽しかった時間というものはいつもあっという間に過ぎてしまいます。しかし何気ない日常に戻ったとしても、また次の楽しみに向かって精一杯頑張ろうというのが、それこそがAqoursらしさ、Aqoursのイベントの良い一面だったと思っています。

 

でもそんなことは、言わなくても伝わっていたはずなのです。「忘れないで」なんて言われなくても、その時みんなで過ごした時間が楽しかったことなんて忘れるはずがないのです。この先もずっと、Aqoursのイベントを楽しみに生きている限り、ずっとです。

 

感謝しかないけれど 伝えきれないんだ

全身つかって語ろう 君も仲間だよ

10人目は君だよ 君も仲間だよ

Aqoursの9人と、彼女たちを支える我々「10人目」で今までもやってきて、ここまできたんです。今更、「10人目」が我々で、みんなが仲間だなんてことはわかっているはずのことなんです。

 

 

我々「10人目」も含めて、Aqours全員で辿って来た、長かったようで短くも感じる、この道。

そこでたくさんの人と出会い、名も知らない同士で一緒に彼女たちを応援してきました。

 

彼女たちはいつも我々に感謝の言葉を口にしてきました。それは十分に伝わっているのです。

 

夢をいつまでも追いかけていて欲しい、そんなのは当たり前なのです。

 

みんな一緒に彼女たちの活躍を応援していて、そしてそのことを忘れるはずがないのです。

 

我々は「10人目」なのです。Aqoursたち9人とともに、苦楽を共にし感動を共有する仲間なのです。

 

「なぜそれを、Aqoursは歌にして歌わなければならないのか?」

 

 

それは終わりだからです。

 

たとえAqoursが終わってしまっても、この日のこと、一緒に楽しい思い出を作ったことを、「忘れないで」という、

 

たとえAqoursが終わりという最大の変化を迎えても、きっと今感じている熱い気持ちは変わらないでいて欲しいという、

 

たとえ9人でのAqoursのイベントが無くなってしまったとしても、我々が「10人目」であること、仲間なんだってことは変わらないでいてねという、

 

これは遺言なのです。

 

 

まとめ

『No.10』とは、おそらく次の4thライブで最後、ファイナルライブが告知されます。その時の彼女たちから我々へ、遺したい気持ちを率直に表したそんな歌なんだろうなと。

 

ぼくにはそうとしか聞こえなかった、という感想です。

 

 

Aqours 3rd LoveLive! 埼玉Day.1の感想

お久しぶりです。何にも考えてないン17歳QhooLwoです。

 

色々全貌が見えてちゃんと心を整理してから綺麗に文章としてまとめようと思ってましたが、無理ですわ。下書き無しのぶっつけ3rdライブ感想を書きます。

 

予めご了承いただきたいのは

  • ネタバレします。
  • セトリとかはネットで確認してください。
  • ぼくの眼球が捉え、脳が記憶したことを、あたかも事実であるかのように書きます。

 

以上のことを念頭入れて頂きましたか?

ではぶちまけていきます。

 

開幕前

「ついにこの日が来た!」という実感はありませんでした。今日も昨日と同じような、ある日常の延長線上にある土曜日、というのが意識低い私のその日でした。

 

少し違ったのはいつもより少しだけ朝早く起き、バタバタと荷物をまとめ上げ、予定の新幹線に乗り込むべく、脇目も振らず走り出したこと。

 

今日はAqoursの 3rdライブだ。

 

そして現地に着き、それは始まったんだ。

 

QhooLwoの3rdライブ体験

まだ開幕したばかりのツアーにいきなり総括みたいな見出しを付けます。

 

正直に言います。ほとんど全てを覚えていません。その日の内はまだ幾らか覚えていたように思います、でももう今となってはほとんど何も思い出せない……

 

それぐらい、それは“衝撃”だったんです。

 

2017年2月26日のあの日に起きたことを、自分の体験として実感できないまま、ただ漫然と過ごしてきた私の日常に

 

突然舞い降りた 「答え」

 

あの日の出来事が起こした感動がなんだったのか

 

あの日の出来事を自分の中で納得したくて

 

でもどうしても何かに引っかかってくすぶっていた私の全てを

 

吹き飛ばし 舞い降りた

 

それが

 

 

 

『Pianoforte Monologue』

 

ラブライブ!サンシャイン‼︎ アニメ2期BD 第3巻 封入特典曲、桜内梨子のソロ曲

 

それが流れ始めた時、

桜内梨子役の逢田梨香子さんが歌い踊る姿が目に入った時、

最後の一音が会場に鳴り響き、静寂が訪れた時。

 

気が付けば私は目を泣きはらし、この曲を聴くためにここに来たんだと、そう感じたのです。

 

以下、単なる感想

折角のAqoursたちのライブツアー初日、大変な幸運にも現地で見られるという中、イチ推しの高海千歌ソロ曲『One More Sunshine Story』や大好きな『“MY LIST” to you』、アニメで初めて見たときから感動して何度も何度も聴き込みまくった『WATER BLUE NEW WORLD』 、『WONDERFUL STORIES』。それらのライブ演出の内容を記憶から全て消し去ってしまうほどの感動。

 

私が『Pianoforte Monologue』の何に感動したのか。

以下感想、というか『Pianoforte Monologue』について思うことを殴り書きします。

 

アニメ1期『#11 友情ヨーソロー』

突然ですが、まずアニメ1期11話を振り返ります。

 

『#11 友情ヨーソロー』とは、高海千歌が目指す輝きを渡辺曜桜内梨子が再認識、再解釈する物語で、その最後に『想いよひとつになれ』が披露されます。

 

桜内梨子が『想いよひとつになれ』を演奏するクライマックスは、幼少の頃から続けてきたピアノに輝くものを見出せなくなっていた彼女が、ピアノから離れて活動するAqoursが楽しいと思い始めた自分と改めて向かい合うシーンです。

 

彼女がかつて抱いていたピアノを弾いていて楽しかった思い出、ピアノで表現する喜び、ピアノが大好きだという想いといった、彼女が元々初めから持っていた輝きを閉じ込めてしまっていました。その気持ちに、彼女自身が答えを出すシーンなのです。

 

つまり、渡辺曜の抱えていたアンビバレンツが解消され、桜内梨子Aqoursにいることと引き換えに閉じ込めたピアノへの気持ちを自由にしたのがこの#11の物語であり、そこで披露された『想いよひとつになれ』という曲は、結束を新たにしたAqoursたち自身のアンサーとして、その役割を果たしたと、私は解釈しています。

 

なので、『想いよひとつになれ』という曲が持つ物語中での役割、あるいは歌詞の指し示す意味という面において、桜内梨子だけのソロとしてアンサーを出すことを必要としていない、この時点で完成された曲である、というのがまず押さえておきたい一つ目のポイントです。

 

Aqours 1st LoveLive!

しかし、例外が起きます。

 

Aqours First LoveLive! 〜Step! ZERO to ONE!!』、Aqoursのアニメ1期の軌跡をなぞるように行われたこの公演では、各挿入歌がアニメさながらの舞台演出、衣装、振り付けがなされて演じられました。

 

想いよひとつになれ』もその演目の一つでした。

 

前述の通り、『想いよひとつになれ』のアニメでの意味は、桜内梨子が長年続けてきたピアノに輝きを見出せなくなっていたことに向き合うものでしたが、そもそもその状況をライブで再現することは不可能なのです。

 

桜内梨子を演じる逢田梨香子さんがそれまでの3ヶ月間、本当に真剣に、想像を絶するプレッシャーと緊張の中練習してきたであろうことを私は信じて疑いません。

 

しかし不可能なのです。

 

幼少の頃からピアノを続けてきた桜内梨子をあの場で演じることは。

 

そして例外は起きたのです。

 

アニメのキャラクタ桜内梨子ではなく逢田梨香子さんが、ほぼ完全にアニメを再現するライブの中に登場する、という唯一の例外が。

 

そしてこの例外が、脚本に無い、決して無視のできないほどに大きな反響と感動を産み出してしまったのです。

 

アニメ2期『#5 犬を拾う。』

無印も含め、アニメとシンクロしたライブ演出をプロジェクトの宣伝文句としてきたラブライブ!。その根幹とも言えるキャラと声優のシンクロ性に例外が起きたことは、2期アニメ制作においておそらく逼迫した課題として挙げられたのではないかと私は想像しています。そしてその解消がなされたのが、

 

アニメ2期第5話『#5 犬を拾う。』

 

だと想定しています。

 

この話を私がどう見ているかを説明します。

 

前述の1stライブにおいて発生した例外とは端的に言うと、長年ピアノを続けてきた桜内梨子とピアノを練習して 3ヶ月の逢田梨香子さんの間にあるギャップだと言えます。

 

そのギャップを解消する話として2期5話を観ると、桜内梨子が苦手とする犬(しいたけ)を克服する構図が浮かんできます。

 

逢田梨香子さん自身は犬好きだそうで、キャストがキャラへ寄せるのとは逆に、キャラ(桜内梨子)をキャストへ半ば強引に合わせに行った、とも言えるでしょう。

 

ただ、それだけではなくラブライブ!サンシャイン‼︎において、犬は重要な装置として役割が与えられています。

 

桜内梨子と犬の関係で観ますと、高海家のペット「しいたけ」や近所の喫茶店の「わたあめ」といった犬は、それまで桜内梨子のことを執拗に追いかけ回すシーンなどがありました。そして、そのシーンの後には桜内梨子がメンバー、特に高海千歌と少しずつ打ち解けていく様子が描かれる記号としての役割が犬にはあります。

 

そして、自らしいたけへ手を差し伸べるラストシーンが印象的なこの『#5 犬を拾う。』では、拾い犬との触れ合いを通して、彼女はこう語ります。

 

私ね

 

もしかしてこの世界に偶然ってないのかもって思ったの。

 

いろんな人がいろんな想いを抱いて

その想いが見えない力になって

引き寄せられて

運命のように出逢う

 

すべてに意味がある

見えないだけで きっと。

 

そう思えば、素敵じゃない?

このセリフは、(私にとって。前後の文脈をガン無視して)1stライブで起きた例外についてエクスキュースしているように聞こえたのです。

 

あの時起きたことは偶然なんかじゃない

必死に練習をしてきた逢田梨香子さん

そして「やらせて下さい」との彼女の希望を受け止め支えてきたスタッフ

失敗して手を止めてしまった彼女をステージで各々の形で励まし見守ったメンバーたち

 

そして声援を送った我々観客。

 

お互い名も顔も知らない人たち同士があそこに居合わせ、各々が抱く各々の想いが

 

やがて一つの見えない力となって、まるで運命のような例外的な感動を生み出したのだ

 

と。そう私には聞こえたのです。

 

逢田梨香子さんはあのライブの直後に、「最後の最後まで信じてくれていたチームの方々を裏切ってしまった」、「失格です」と謝罪の言葉を綴っていました。でもこの5話の桜内梨子のセリフは、そんな逢田梨香子さんに対するメッセージな気がしてならないのです。

 

Aqours  3rd LoveLive!

そして『#5 犬を拾う。』が収録されたアニメ2期BD 3巻の封入特典曲『Pianoforte Monologue』、桜内梨子のソロ曲がついにAqours 3rd LoveLive 〜WONDERFUL STORIES〜にて披露されました。

 

ピアノをイメージした背景映像の前で、伸びやかに、そして優しく歌い踊る逢田梨香子さんの姿を見たとき、私はその場で腕を動かすことすらできないほどの衝撃的な感銘を受けたのです。

 

1stライブで『想いよひとつになれ』を演奏した逢田梨香子さんは、あの時、あの瞬間だけは決して桜内梨子を演じられませんでした。

 

逢田梨香子さんは桜内梨子を必死で演じようとしたはずです。しかし、あの日、その熱い願いは心の中で眠っていたのです。

 

あの瞬間、たくさんの人の想いが声援となり、綺麗ではないかもしれないけど、どこか優しい音として会場に響き渡り、彼女の中に眠る桜内梨子に「目覚めて」と呼ぶ声として流れ込んだのです。

 

逢田梨香子さんが震えるほど緊張して一人で向かった鍵盤は、だけど一人じゃなかったのです。彼女の中の桜内梨子は「いつも 繋がってるね」と、きっと語りかけていたのでしょう。

 

だから彼女の存在を信じることができ、想像を絶するプレッシャーの中でも恐れず「やってみよう」と決められたのでしょう。 


そして繋がる気持ちを信じて必死に演じてくれた彼女へ、桜内梨子はお礼を言う代わりに音で、メロディで返事を奏でたのです。

 

 3rdライブのあの会場で

 

例外的に乖離してしまっていた桜内梨子逢田梨香子さんが再び出会えて

 

その嬉しさを喜びの調べに乗せて

 

桜内梨子逢田梨香子さんを音で抱きしめるのを私は見たのです。

 

 

 

 

サ‼︎ アニメ2期BD 5巻 封入特典『WHITE FIRST LOVE』について

はじめに

今回はラブライブ !サンシャイン‼︎ アニメ2期 BD5巻の封入特典、黒澤ダイヤのソロ曲『WHITE FIRST LOVE』について、気付いたことをまとめようと思います。

 

全体的な話

黒澤ダイヤのソロ曲ということで琴の音色が印象的に使用されており、雰囲気はしっとりと切ない悲恋を歌ったバラードと言えるでしょう。

 

歌詞の内容は、具体的な単語が少なく、抽象的でやや漠然とした印象を受けるかと思います。なので、聴いた人の解釈にはかなり幅が出てくるものと思いますし、私自身今回はかなり悩みました。

 

歌詞のみに根拠を求めるのが難しいため、以下の考察ではかなり恣意的に解釈して考察を進めている部分があります。そのことを予めご了承いただければとおもいます。

 

黒澤ダイヤの“白さ”

早速、歌詞を見ていこうと思います。

想いが届かないって悩むのは

苦しいだけでしょう

誰にも言えなくて あなたへと心が揺れる夜

恋が始まるの…?


答えはいつだって正しく見つかると

思っていたけれど 例外もあるのね

白さが物足りない 曖昧な状態で

手掛かり探すなんて 途方に暮れるわ

 

黒澤ダイヤはいつも冷静で理性的な判断を下してきました。

周りから求められたことへ常に「正しい答え」を導ける、頭の良さが彼女にはありました。

 

彼女は常に潔白であり、明白である。

 

それが黒澤ダイヤのもつ“白さ”と言えるでしょう。

また、その“白さ”は元々の彼女が生まれ持っていたものというよりかはむしろ「旧網元で名家のお嬢様」という、彼女の立場がそうさせてきたであろうことは、彼女に関するサイドストーリーなどから容易に想像がつくでしょう。

 


幼少の頃から黒澤ダイヤをよく知る松浦果南小原鞠莉は彼女のことをこう評価しています。

 真面目でちゃんとしてて 頭が良くてお嬢様で

頼り甲斐はあるけど、どこか雲の上の存在で

みんなそう思うから、ダイヤもそう振舞わなきゃって、どんどん距離を取っていって

本当はすごい寂しがり屋なのにねえ

f:id:QhooLwo:20180503040437p:plain


幼少の頃から黒澤ダイヤは名家の跡取りとして相応しい人物になるべく育てられ、真面目な彼女はそうあるべく振る舞ってきたのでしょう。

そうすることで周りのみんなが「彼女は高潔で正しい人間なのだ」と感じ、

そう思われることで彼女は一層そのように振舞い、さらに周りと距離をとってしまう、

そんなことを幼少の頃からずっと、何年も何年も続けてきたのです。


幼少の頃であれば寂しがり屋の彼女はその孤独に悲しみ悩むこともあったでしょう。
しかし、やがて成長した彼女にとってはそんな孤独に悲しむことも、もはや日常にありふれたものとなり、いつしか「苦しいだけでしょう」と自身が悲しみ、悩むことにすら答えを出してしまったのでしょう。


しかし、ある夜、彼女の理性的な頭では答えの出せない

“例外”に遭遇してしまいます。

 

突然、自分の心に生まれた衝動を理解しようとしても、

彼女が長年従ってきた理屈だけでは明白にならず、途方に暮れてしまうのです。

 

言葉ひとつで希望持ったり

勝手に絶望してみたり

もてあます熱さが こわい

 

想いが届かないって悩むのは

苦しいだけでしょう

誰にも言えなくて あなたへと心が揺れる夜

恋が始まるの…?


今まで、孤独に悲しむことにすら理性的な答えを出してきた黒澤ダイヤの揺るぎない心が、「言葉ひとつに希望を持ったり/勝手に絶望したり」と揺れてしまいます。

 

なぜなら、“あなた”に出会ってしまったからです。

 

その出会いは黒澤ダイヤにとって、ずっと誰にも言えず、忘れてしまおうと閉じ込めていた孤独の悲しみを思い出させるものだったのでしよう。

そんな“あなた”との出会いに、彼女は恋の予感を抱いたのです。

 

話に聞いていても信じていなかった

自分の気持ちは常に 明快な筈だと

 

優しくされたい 違うそうじゃない

もっとひりひりしたくなる

目覚めそう何かが こわい


どんなことがあっても冷静で理性的で、

気持ちは一つ、答えは常に明快なんだ

そう彼女は思っていたのです。

そして彼女はその正しくて孤独な世界にずっと縛られてきたのです。

 

しかし彼女の中で目覚めそうな何かは、その世界を否定してしまうのでしょう。

 

彼女が今まで家や周りの者に求められてきたこと

彼女がずっと信じてきた正しさ

そして正しさ故に生まれた痛みや悲しみ

そういったものを全て打ち崩してしまうのでしょう。

 

黒澤ダイヤの恋は「優しくされたい」なんてものでは決してないのです。

彼女の“白い”世界を塗り替えてしまうほど激しく、心がひりひりするような情熱を、彼女は「こわい」と叫びながらも、求めるようになったのです。

 

あなたの目がきっといけないんでしょう

孤独な光が

私と似てるから惹かれるの 戻れなくなりそう

恋の始まりね…?

この曲の1番では、黒澤ダイヤが“あなた”と出会い、その時に忘れようとしていた悲しみを思い出し、心が揺れ、恋を予感したのでした。

 

それが2番になると、この先に彼女の恋があることを確信し、進み始めるのです。

 

しかし、その恋は彼女が今まで信じてきたものを捨て、彼女の価値観を根底から塗り替えてしまいます。それ以上進むともう戻れないということに、彼女は気付いているのです。

 

それほどまでに黒澤ダイヤが惹かれてしまう理由、それは“あなた”の目を知ってしまったから。

 

黒澤ダイヤに似た、理性的でクールだけどどこか孤独の悲しみに苦しんでいるような、そんな光を宿した目を持つ“あなた”に、彼女は出会ってしまったからなのです。

 

あなたの目がきっといけないんでしょう

孤独な光が

私と似てるから惹かれるの 戻れなくなるの

 

想いを届けたいって変わってく

願いが生まれる

言えないままじゃいや あなたへと心が走る夜

恋になった夜

黒澤ダイヤの中に新たな価値感、可能性を目覚めさせることになった“あなた”への想いに、もはや迷いはありません。

 

この胸の中の熱い想いを届けたい

誰かに伝えたい

そして彼女の揺れていた心の向かう先が一つに定まり走り始めるのです。

 

恋になったのです。

 

黒澤ダイヤの「初恋」

 WHITE LOVE, FIRST LOVE

恋が始まる

 

さて。最後に。

 

それまではいつも冷静で理性的だった黒澤ダイヤ

頭の良い彼女が答えを出せないほど情熱的に惹かれてしまうFIRST LOVE、すなわち彼女の“初恋”とは一体何なのか?

 

以下、私なりに解釈をしていこうと思います。

 

まず一般的に「恋」というと、男女の恋愛を指します。

その線で行くと例えば「遠い将来、黒澤ダイヤがどこぞの殿方のことを好きになってしまい、家の反対を押し切って自由恋愛を渇望する歌」とも取れ、それはそれでエモいかもしれませんが、ラブライブ !の物語で描かれた事と無関係の妄想話になってしまいます。

 

一方、ラブライブ !では「恋」が指す意味が拡張されており、それが端的に明示されているのがサ‼︎1期2話『#2 転校生をつかまえろ!』になります。

チカちゃん、スクールアイドルに恋してるからね

(〜中略〜)

スクールアイドルにドキドキする気持ちとか 大好きって感覚とか それなら書ける気しない? 

f:id:QhooLwo:20180503035805p:plain

 

つまり、「恋になった」を「スクールアイドルを好きになった」と解釈すると、この曲は「黒澤ダイヤが初めてスクールアイドルが好きになった」時のことを歌っている、と考えることができます。私は一貫してこちらを採用しています。

 

Aqours”の結成前夜

「『WHITE FIRST LOVE』とはどういう歌なのか?」をまとめてそろそろ〆にしようとおもいます。以下が私なりの答えです。

 

出会ったのです。

 

名家の跡取りとして相応しい人物であろうとするがあまり

周りと距離ができてしまい

本当はすごい寂しがり屋なのに

与えられた立場での義務感から本当のことを言い出せない

黒澤ダイヤが。

 

そんな彼女とよく似て理性的でクールな、

しかしどこか悲しそうな目をした

あの生徒会長に。

 

 

 

 

f:id:QhooLwo:20180503035959p:plain

 

黒澤ダイヤは毎日、孤独の痛みや悲しみを抱えていながらも、

それを誰に言うこともできず、

ただ日常のありふれたものとして、

心の中に閉じ込めてしまっていたのです。

 

そんなありふれた悲しみ、ありふれた痛みとこぼれそうな涙を

ずっとこらえていた黒澤ダイヤにとって、どこか彼女に似た目を持つ

絢瀬絵里はとても眩しく輝いて見えたことでしょう。

 

ずっと理性で抑えていた悲しみ、痛みは止まることなく、

彼女の中で激しく渦巻き、

全てを崩してしまったのです。

 

そして彼女の初恋、

彼女のスクールアイドルとしての人生が始まったのです。

 

 

おわりに

今回の『WHITE FIRST LOVE』考察では結論を設けませんでした。

 

黒澤ダイヤが惹かれて止まない絢瀬絵里のソロ曲との直接的な関連性を見つけることができず、結論として「『ありふれた悲しみの果て』のアンサーソングである」とまでは言えないかなと思い、解説文中に引用するに留めておきました。

 

『WHITE FIRST LOVE』という曲は冒頭で触れたとおり、黒澤ダイヤの想いを抽象的に表現した歌詞になっており、聴いた人それぞれの考え次第で幅の広い解釈ができる曲になっていると思います。

今回の考察のイメージにとらわれることなく、他の楽曲や物語にヒントがないか探したり、今後の発表によってまた新たな解釈を試みたり、といったことも大切な楽しみ方なんじゃないかなと思っております。

 

というわけで今回は以上です。

また次回をお楽しみに。バイバイ 

 

サ‼︎ アニメ2期BD 5巻 封入特典『RED GEM WINK』について

はじめに

今回はラブライブ!サンシャイン‼︎ アニメ2期BD4巻の封入特典として収録された黒澤ルビィのソロ曲『RED GEM WINK』について、気づいたことを書きたいと思います。


全体的な話

『RED GEM WINK』は黒澤ルビィのソロ曲ということで、人見知りだけども芯の強い黒澤ルビィの魅力がたっぷりと詰まったかわいらしい曲となっており、彼女の大好きなスクールアイドルらしい言わば「王道アイドルソング」といった曲となっています。


また、歌詞はまだ恋を知らない女の子が、ドキドキする気持ちに気付いて「これが恋なの!?」と戸惑うような、まさに恋に恋する微熱感が表現されており、畑亜貴先生がウキウキと書いている様子が目に浮かぶようです。

 

黒澤ルビィの印象と歌詞のギャップ

さて、私が初めてこの曲の歌詞を読み、内容を理解しようとした時、一つの違和感を覚えました。

黒澤ルビィで思いつく印象は、例えばこの曲が収録されているBD5巻で、函館でのイベントに参加する曲を自分たち1年生で完成させたり、姉のダイヤに気持ちを伝えたりと、大きく成長した点が挙げられます。

しかし、なぜかこの曲で歌われている黒澤ルビィは、人見知りが激しく自分が言いたいこともうまく伝えられない、登場した当初の頃の印象に近いような感じがしたのです。

 

なぜ、黒澤ルビィの成長したところではなく、成長する前の黒澤ルビィを歌っているのか?その辺りの疑問を念頭に考察に入っていきます。


『RED GEM WINK』は何を歌っているのか?

早速、歌詞を細かく見ていきます。

 

「聞かせてよ あなたの夏のプランを」

「どこか行くなら誘って!」

練習したの さあ声かけなきゃ

…こんなやり取り ムリよあせるわ

高校生にとって「夏のプラン」といえば、夏休みあたりの予定のことでしょう。ということはこの歌の季節は初夏、例えば6月頭辺りであればちょうど黒澤ルビィAqoursに加入する前に当たるでしょう。

 

その頃の黒澤ルビィは、例えば夏休みに「どこにいこうか、誰と行けるか」と計画して、自分から誘うなんてことができるような子ではありませんでした。

 

その彼女にとっての精一杯が「あなたのプラン」を聞いて「誘って!」と伝える作戦だったのでしょう。

 

しかし、それですら尻込みしてしまって勇気が出ないようです。

 

想像だけは(Hot!! my summer time)

大胆なわたし(Please love me, ah!)

見てるだけでは 始まらないとわかってるけど

あと一歩 勇気ください

黒澤ルビィは好きなこと、やりたいことがあっても、たとえばスクールアイドルの真似をしたり好きなアイドルのことを話したりはしていたけれど、それが精一杯で実際にスクールアイドルをスタートすることが出来ませんでした。

 

ただ見ているだけじゃ始まらない」と言われたところで頭ではわかっていても、あと一歩の勇気が出ないのです。

 

LOVE!? 胸にキラキラ光ってる

恋にあこがれる おさえきれない熱さ

LOVE!? それはあなたのせいだと思ってるのよ

気がついて欲しいのに ああっ…まだ言えない!

胸でキラキラと光っている熱さを感じ、これが「LOVE!?」と戸惑います。

その熱さの元となった“あなた”に気がついて欲しいのに、この気持ちを口に出して伝えられるだけの勇気が湧いてこないのです。

 

とくべつな関係って まだ謎だな

どこからそうなるの 知りたい

おたがいに名前で呼んだ時?

それとも腕を組んだ時かな

「とくべつな関係」、つまり憧れの人と一緒になるってことがどんな感じなのか、まだなにもかもが知らないことばかりです。

 

ためいきの数(Hot!! my summer night)

増える夏の夜(Please touch me, ah!)

見てるだけなら 悪いことなどおこらないはず

引き返すなんてつらいな

胸でキラキラと光る熱さ、スクールアイドルが好きだという気持ちを抱えてためいきばかりの夜。

でも好きだと言えない、言ってしまうともしかしたら姉に嫌われてしまうとか、例えばそんな悪いことが起きてしまうかもと想像してしまっているのでしょうか。

 

一方で彼女は、それで諦めてしまうことは「つらいな」とも感じていて、心はまだ迷いをかかえて揺れているのです。

 

RED!! 信号チカチカ進めない 恋は危なくて だから気になる熱さ

RED!! だけど陽射しのウィンクが背中押してる

くちびるが開いても ねえっ…なんでもない!

スクールアイドルが大好きってことを口に出してしまったらいけない、それ以上前に進んでしまったら危険、だからただこっそりと雑誌を見ているくらいしかできないのです。

 

でも、ダメだって思うと余計に気になって仕方がなくなってきます。それはあの真夏の太陽みたいに真っ赤に輝く人の、陽射しのウィンクが背中を押してくれたから。

 

なのに……まだ勇気が出てこないのです。

 

Hot!! my summer

Please love me

 

(なんだろうこの気持ち?ルビィに…ルビィに教えて!)

彼女は悩みます。

夏を前に、気持ちは熱くなっています。

私を愛してください、この気持ちに気づいてください。この揺れる気持ちにどうすれば正直になれるのかを教えてくださいと。

 

my summer LOVE!? 胸にキラキラ光ってる

恋にあこがれる おさえきれない熱さ

LOVE!? それはあなたのせいだと思ってるのよ

気がついて欲しいのに ああっ…まだ言えない!

“あなた”に出会ったことで黒澤ルビィの胸にキラキラと光るときめき、スクールアイドルへの熱い気持ちが生まれたのです。そして、その熱さ、好きだという気持ちを“あなた”に気づいて欲しいと願っているのです。

 

そんな、夜も眠れないくらい張り裂けそうな気持ちになっていても、でもやっぱり彼女はそれだけでは始められないのです。

 

ぐるぐる同じところを回って悩み続けるそんな彼女のうゆかわな所がこの、1番とほぼ全く変わらないサビの繰り返しに表れていますね。


Aqoursへの加入前夜

再度、『RED GEM WINK』とはどんな曲なのでしょうか?だいぶ見えてきたと思います。

 

ずっとスクールアイドルが好きで、でも姉には嫌われたくなくて本当の気持ちを言うことを遠慮してきた黒澤ルビィ

その彼女が、おそらく初めての、本物のスクールアイドルの舞台を見たときに、彼女たちはトラブルで泣きそうになりながらも、それでも「気持ちがつながりそうなんだ」と歌うのを諦めませんでした。


そこには、まだ小さく「キラリ!」と光っただけで動き出したばかりの心がまだ迷って揺れている、それでも「やってみたい」という思いつきの勢いで始めてみた、それでダイジョウブなんだ!という、そんな歌を歌うスクールアイドルの姿がありました。

 

そこには、姉の厳しい言葉にも、

わかってます。

でも…でもただ見てるだけじゃ始まらないって、うまく言えないけど。

今しかない瞬間だから。

 

だから輝きたい!

と毅然と語り、宣言する姿がありました。

 

その姿は、姉に遠慮してただ見ているだけでいいと、そんな風に思っていた黒澤ルビィの目には、とてもまぶしく映ったことでしょう。

 

その衝撃は彼女自身にしかわからないことですが、少なくとも夜も眠れなくなるほどにおさえきれない、心の中にとても熱いものが生まれたということは、何度も歌に出てきます。

 

つまりこの歌は、まさに心の中に「キラリ!」とときめきが生まれた瞬間から、今までで最も心が熱く揺れ動いた6月の、その頃の黒澤ルビィの気持ちを歌っているのでしょう。

 

結論

『RED GEM WINK』とはどんな曲か?それは……

 

黒澤ルビィにとって憧れのスクールアイドルであり、やがて大切な時間を共に過ごすこととなるAqoursとの出会いとなった曲

ダイスキだったらダイジョウブ!』へのアンサーソング

である

というのが今回の僕の考察の結論になります。


おわりに

今回、『RED GEM WINK』について考察して参りましたが、ラブライブ!サンシャイン‼︎第3話『#3 ファーストステップ』は高海千歌たちが初めてのライブを行う話という理解だったのですが、一方で黒澤ルビィにとって長年憧れ続けてきた本物のスクールアイドルのライブを初めて見ることになる、それはとても貴重で、夜も眠れなくなるくらい彼女にとって衝撃的な体験だったのだということに気付かされました。

 

その時の感動、自分の気持ちを、こんなにも可愛らしく、それでいてとても熱く語りかけるように歌えるようになった、そのこと自体がとても大きく強くなった黒澤ルビィの成長であり魅力を表しているのかもしれません。

 

以上です。

ではまた次回をお楽しみに。バイバイ!

 

サ‼︎ アニメ2期BD 4巻 封入特典『Beginner’s Sailing』について

はじめに


4/17は渡辺曜ちゃんの誕生日ということで、おめでとうございました。大変遅れてしまいましたが誕生日のお祝いのキモチも込めて、ラブライブ!サンシャイン‼︎ アニメ2期BD 4巻の封入特典、渡辺曜のソロ楽曲『Beginner’s Sailing』について、少し語ろうかと思います。

 

予めお断りとして、渡辺曜というキャラは私の推しではなく、彼女に対する理解というのは、推しとされている方のそれには程遠く、間違っている点もあろうことを申し上げておきます。

 

いま私が理解出来ている範囲に限ったあくまで1見解であるとして以下をお読みいただければとおもいます。


渡辺曜の望み


まず、今までの各メンバーのソロ楽曲の傾向から「そのメンバーにとっての輝きとは何か」がテーマとなってきており、今回取り上げる 『Beginner’s Sailing』も渡辺曜の輝きについて歌われているものと捉えるのが自然かと思います。


歌詞を見てピンと来た人も居られるかと思いますが、ここで歌われている情景には1期1話からAqours加入に至るまでに渡辺曜が見ていた景色や心情と重なるところが多いのです。

 

夢はいつも ハッキリしてるわけじゃないの 君を迷わせながら輝いてる

だったらさ まずは風が向いた方へと Sailing


ここは、普通であることに悩み夢に迷っていた高海千歌と一緒に秋葉原駅前に居た渡辺曜が、突如吹いた「風が向いた方へ」駆け出し、そしてμ'sに出会うシーンが思い出されます。

 

笑わないよ!

カタチから入っていいんじゃない?

最初はヘンでも気にしない

大事なのは「好き」がある毎日です!


ここは、失敗するたび人目を気にして諦めたフリをしてきた高海千歌の姿を側で見てきたであろう渡辺曜が、全くμ'sの振り付けと似ても似つかないポーズを取る高海千歌がそれでも「好き」と言っていることに口出しせず受け入れる姿が重なります。

 

つまり明日の朝

昨日の自分がんばったと言えるように

ダメで元々だってさ カラダ動かして

失敗?それこそ一歩目だ!


高海千歌が始めたスクールアイドルに渡辺曜が入るきっかけは、一度は断られたスクールアイドル部設立の申請に翌日「諦めちゃダメなんだ」ともう一度話をしに行く、その姿に高海千歌の「本気」を見たからでした。

 

上記のように歌詞との一致を見ることのできる1期1話当初で渡辺曜が望んでいたことというのは、自身が後に語っている 「昔から千歌ちゃんと何かやりたい」でした。このことが語られたのは1期11話、『#11 友情ヨーソロー』となります。


渡辺曜の見つけた輝き


さて、もし「千歌ちゃんと何かやりたい」、そしてそれが叶うことが渡辺曜の輝きだと仮定すると、1つ違和感を覚える箇所が歌詞にはあります。

 

楽曲の最初から最後にまで、何度も繰り返し歌われる以下のフレーズです。

 

一緒にSailing Beginner’s Sailing みんなも Sailing


1期11話で小原鞠莉との会話で渡辺曜が語った通り、最初「千歌ちゃんと一緒」に始めたスクールアイドルも、桜内梨子や他のみんなの加入により、いつしか渡辺曜高海千歌との距離を感じるようになっていました。


渡辺曜が、ある種の疎外感のようなものを感じることになるその「みんな」のことが、ソロ曲で何度も何度も「みんなもSailing」と繰り返し歌われるということに、私は違和感を覚えたのです。

 

この違和感の原因は、歌詞理解の前提、つまり【歌詞は「1期1話からの加入話」=「渡辺曜高海千歌に求めていたもの」を表現している】という前提にあると考えられます。

 

では渡辺曜の輝きとは何だったのかを整理すべく、1期11話を振り返ってみます。


1期11話『#11 友情ヨーソロー』では中盤まで、「千歌ちゃんと何かをやってみたかった」と入ったスクールアイドルの活動も、いつしか仲間が増えたことで「千歌ちゃんと一緒」という感覚が薄れ、そして悩み始める渡辺曜が描かれました。


そして彼女は彼女自身に原因を求めます。 彼女の持つなんでも器用にこなす技量から、高海千歌に敬遠されてしまったのでは、と。

そしてその悩みはいつしか桜内梨子への嫉妬のようなものへと変わってしまいます。※曜ちゃんのどん底がここですね。

 


しかし、そんな渡辺曜に掛かってきた桜内梨子からの電話で、高海千歌が話していたという言葉を聞きます。

 

 だからスクールアイドルは絶対一緒にやるんだって。絶対曜ちゃんとやり遂げるって


そして渡辺曜を訪ねてきた高海千歌の「曜ちゃんと私の二人で」の言葉、これら言葉にまた彼女は瞳に輝きを取り戻すのでした……

 


渡辺曜が聞きたかったこれら高海千歌の言葉は、渡辺曜自身が輝きに気付くきっかけとなります。

つまり、「高海千歌渡辺曜」という形式、カタチから入った渡辺曜はそこに拘っていた自身を「バカ曜だ」と言い表しましたが、そのカタチはこの瞬間から「自分一人じゃなくて誰かと手を取り合いみんなで一緒に」へと変化したのです。

 

“輝き”とは桜内梨子渡辺曜、普通のみんなが集まって作るものであり、さらに「その“輝き”が学校や聴いてる人に広がっていく、繋がっていく」、そういうものへと昇華したのです。

 

それが歌詞の「みんなもSailing」に込められた渡辺曜の気付いた“輝き”なんじゃないか、というのが私の考えです。

 

おわりに


当初、私にとって渡辺曜というキャラは、つかみどころのない「何をやりたいのかよくわからない」キャラという印象がありました。

 

しかし、今回『Beginner’s Sailing』を考察するにあたり、彼女について調べていくうちに、自身の持つ“完璧超人”のような器用さに悩んでしまう、ひとりの多感な少女の姿を見つけることができたと思っています。

 

渡辺曜の魅力を少しながら、新たに発見できたこの曲に感謝します。

 

ラブライブ!サンシャイン‼︎ の小原鞠莉、松浦果南ソロ曲を大予想!

はじめに


先日、ラブライブ!サンシャイン‼︎ アニメ2期BD 第6巻のジャケットイラストがついに公開されましたね。6巻のジャケットは小原鞠莉松浦果南の両A面仕様となっており今回もとても可愛らしいイラストになっています。

 

また、BDへの封入特典としてこの2人のソロ楽曲が収録されますが、既に発売中のアニメ2期BD各巻に収録されたソロ楽曲はどれも非常に良い出来と評判で、第6巻に収録される2曲もとても楽しみですね。


さて、近日中には試聴動画が公開されるとは思いますが、皆さんどんな楽曲が来ると思いますか?

 

今回の記事では私なりに予想をしてみました。

 

小原鞠莉ソロ曲を予想!

具体的に予想に入る前に、今までのソロ曲の傾向について私の思うところをまとめておこうと思います。

 

まず、ソロ曲というのはもちろん、それぞれのメンバーの持つ個性や魅力を最大限に引き出すように作られています。

 

それはつまり、曲を聴くことで彼女たちが歩んで来た道のりを思い出して共感したり、あるいは曲を聴くことで新たに彼女たちの想いに気付いたり出来るように作られているのです。 例えば高海千歌のソロ曲を聴いた私たちは、彼女が“輝き”を求めて走り続けてきた毎日を思い出し、そしてまだこれからも輝き続けることを共に願うことができる、そういうところがソロ曲の魅力なのです。


要するに、サンシャイン‼︎のアニメの中で、彼女たちがどんな思いを抱きながら走り続け、そして彼女たちが何を手に入れたのかが、ソロ曲の持つ魅力の源となっているのです。


ソロ曲を考察するというのはすなわち、彼女たちの持つそんな魅力を把握するということでもあります。

 

そこで役立つ手掛かりが一つあります。

 

アニメ2期で、Aqoursの全てをぶつけた決勝で披露した『WATER BLUE NEW WORLD』、その衣装です。

 

WBNW衣装は3種類に分けられ、高海千歌らが着た「白衣装」、渡辺曜らが着た「黒衣装」、桜内梨子らが着たスカート丈が変わる「変化衣装」です。

 

衣装とキャラの組合せは以下のとおり。

【白衣装】

【黒衣装】

【変化衣装】

(※ここテストに出ます)


例えば、小原鞠莉は「変化衣装」を身につけており、これは“Aqours”と出会うことで彼女自身が変わり、そして彼女は大切なものを見つけられたことを暗示しています。


小原鞠莉にとっての“Aqours


小原鞠莉にとって“Aqours”とは、幼馴染である松浦果南黒澤ダイヤとの出会いでもあります。


彼女たちと出会うことで小原鞠莉は、「ホテルオハラ」の自室から外の世界を知ることが出来たのでした。 何もできなくて部屋に篭っていた小原鞠莉は、“Aqours”に出会えて大きく変わることができたのです。


小原鞠莉は自分を大きく変えてくれたこの友情をとても大切にしており、またそれが彼女の魅力そのものでもあります。


また、1期では高海千歌の始めたAqoursへ加入しました。 小原鞠莉が留学から帰国し、浦の星女学院の理事になり、そしてAqoursへ加入したのは全て、果南やダイヤと共に高校1年間を過ごしスクールアイドルをしていたその場所を守るためでした。


Aqoursとして守るために全力を尽くした「学校」という場所もまた小原鞠莉が大切にしていたもので、逆に学校という大切なものを守るためにAqoursとして全力で走り続けてきたその時間こそが彼女の輝きだったのです。


気になったこと


さて、ソロ曲を考察する上でキャラの抱いていた想いやストーリーも重要ですが、もう一つ大切な要素があります。


先日公開されたBD6巻のジャケットイラストを皆さんご覧になりましたでしょうか。そうです。「ジャケットイラスト」もまた2期アニメを終えた今のメンバーたちの魅力を表現したものであり、ソロ曲を読み解く上で非常に重要になるのです。


BD6巻のジャケットの小原鞠莉は『MIRACLE WAVE』の衣装を着て笑顔で踊っている、とても可愛らしいイラストになっていますね。

 

しかし、このイラストを初めて見たとき「なぜこの衣装なのか」が、私はとても気になりました。


というのも『MIRACLE WAVE』、またこの曲が披露された『#6 Aqours WAVE』と言えば、松浦果南がかつて考案したものの披露できなかったダンスフォーメーションを高海千歌へ託し、そして見事Aqoursが東海地区予選で成功させた話でした。


この回は小原鞠莉よりもむしろ、高海千歌松浦果南のやりとりが主なストーリーだったような印象がありました。


なぜ、#6ではなく#10、#11を収録したBD6巻の、そのジャケットイラストとして小原鞠莉が一人でこの時の衣装を着ているのか。 とても気になりました。


そこで、2期6話を高海千歌松浦果南の話ではなく、小原鞠莉の話として再度見直してみようと思います(以下、少しストーリー考察になります。


小原鞠莉の話として見た『#6 Aqours WAVE』


サ‼︎2期第6話『#6 Aqours WAVE』は冒頭、浦の星女学院への入学希望者が57人しか居ないという3年生3人の話から始まります。

鞠莉のパパから言われている廃校決定までの期限はもうすぐ、地区予選の日の夜。つまり地区予選がラストチャンスなのです。


OP開けでは、沼津で練習するAqoursたちのシーンでは練習を仕切る小原鞠莉の姿があります。ここはラストチャンスとなる地区予選への真剣さ、意気込みが表現されていました。

 

また、全国大会進出が予想されているグループにAqoursの名前を見つけた渡辺曜へ「ヘイ!なんて書いてあるの?」と聞くなど、今回ネット投票が導入されるとあって、Aqoursの評判も気になる小原鞠莉の姿が描かれます。

 

そして極め付けは1年の頃、鞠莉が足を痛め、結果的にかつての“Aqours”解散のきっかけとなってしまったフォーメーションですが、小原鞠莉はめっちゃやりたがります。

フォーメーションを書いたノートを松浦果南が海へ投げ捨てますが、小原鞠莉は海に飛び込みノートを拾いました。めっちゃやりたがります。

 

そして海から上がってきたときの次の言葉に、彼女の想いが凝縮されています。

 

否定しないで

あの頃のことを

 

私にとっては

とても大切な思い出

 

だからこそやり遂げたい

あの時夢見た私たちのAqoursを完成させたい

 

まとめます。

東海地区予選に浦の星女学院統廃合阻止を賭けて、Aqoursの全てをぶつけ、そして1位で突破しました、しかし彼女の1期最初からの願いも虚しく、統廃合が決定しました。

 

最初、小原鞠莉と『#6 Aqours WAVE』の関係を考えたとき、その時の彼女の悔しさがまず思い浮かびました。

小原鞠莉は『#11 浦の星女学院』で、生徒や町の人らの前で謝ります。もっと頑張っていれば、と。その時の姿が脳裏をよぎりました。

 

その統廃合が決定した舞台の衣装が、なぜこの話のジャケットイラストなのか。なのになぜ彼女はこんなにも笑顔で、こんなにも輝いているのか。

 

全く分かりませんでした。

 

しかし、彼女の話として6話を振り返って、改めて私は以下のように考えるに至ったです。

 

1期の最初からずっと今まで「大切な学校を守る」という願いのために、小原鞠莉はあらゆる力を尽くしてきました。

 

その願いが叶うかどうかが決まるラストチャンスの時

=「かつて夢見た小原鞠莉たちの“Aqours”」が千歌たちと共に完成したあの東海地区予選

=『MIRACLE WAVE』の舞台の上

 

そここそが小原鞠莉が最も輝いていたその場所だったのだと。

 

小原鞠莉ソロ曲はきっと

以上を踏まえて、小原鞠莉のソロ曲がどんな曲になるか、私なりの予想を立ててみます。


曲調は、どうなるかわかりませんが彼女のこよなく愛する「インダストリアルメタル」が来る可能性は充分あります。
打ち込み・シンセ音とメタルギターやディストーションを掛けたヴォーカルということでギルキスの曲調にも近いかもしれませんね。


歌詞のテーマはずばり「小原鞠莉が願ったものは叶わなかった。しかし彼女の願いはとても輝いていた」と予想しておきます。

小原鞠莉が全力で守ろうとした学校は廃校となりました。

小原鞠莉が最も大切にしていた友だちとは離れ離れになってしまいます。

 

しかし彼女が全力で駆け抜けていたその時、皆と共にいたその瞬間は正に「シャイニー!」だったんだ、そういう歌を聴けたらなって思います。

 


松浦果南ソロ曲予想

ずばり!

松浦果南役すわわこと諏訪ななかさんがかわいい。

これに尽きます。

 

 

いや半分嘘です、また今度真面目にやります。

 

おわりに

  • 小原鞠莉ちゃんのソロ曲は絶対ヤベぇからな?
  • すわわソロが来るぞーーー!!

 

めっちゃ楽しみですね!

以上です。